長らくお待たせしましたというかのごとく。
怒濤の最終巻だった。
オールスターキャスト。
フィナーレは薄々気づいていたような終わり方で肩すかしを食らったようでもあった。
しかし、それ以外のどんな終わり方があるのかと問われれば頭を捻らざるを得ない。
それにしても長かった。作者もストレスによる神経痛で苦しんだのだろうが長かった。
ともあれこれでこの物語はおしまい。ハッピーエンドだと思え。
次は戦塵シリーズだ。書き下ろしだ。
どれくらい待たされるか、それもまた良し。
あと2巻は確実に出版される約束らしいから。



次巻はまだか

2008年11月3日 読書
5月末に発売されているのに何故今頃かというと、これの次の巻が出ていないからです。
今月末には発売されるのかな。
今年中には発売されるのかな。
何せ次の巻で終わりになるはず。
本当は全5巻読み終えてから書きたかったのですが、しばらく日記に書きたくなるような出来事もなく、作者には悪いが催促のつもりで書こうと。
もう最終チェックに入っているのだとは思うのです。
大陸シリーズの新刊もあるのだとは思うのです。
今まで順調に巻を重ねてきていたので待ち遠しい。
よろしくお願いします、作者様。


巡歴者 (C・NovelsFantasia は 1-8 創世の契約 4)

くたびれたよお

2008年9月2日 読書
8月新刊なのはわかっていたのだ。
通販で購入するのは容易い。
しかし実家宛だと入手するのが遅くなる。(実家とは現実縁切り中)
相棒宛でも多少遅くなるし、これ以上迷惑かけるのもなんだかなあと思う。
仕事場に送ってもらう訳にもいかず、現在宿泊中の所は盗難に遭いそうなので嫌。
とまあ、八方ふさがりだったので書店巡りに精を出す事になる。
現在出没中のところで確実に入手できる所が改装中で休み!
大きい所だがあまり行きたくない場所の書店に行ってみるが入庫してない。予定すらない。
つーか、既に売り切れ?上巻はあるのに。
あそこだったらあるだろうな、ってとこは道路が混んでいるのが確実なので却下。
古巣近くもなく、店員に探してもらったら「昨日最後の一冊が出ました。」ここも上巻はあるのだ。
オー、マイガッド!
結局営業で久しぶりに行った所の近くの書店で見つけた。
そこも最初はないと思って、あきらめきれずに上巻がある場所の近所を探しまくって一冊だけ見つけたのですよ。
しかも9月1日ですがな。
発行日は8月23日。遅くとも26日には書店に並んでなきゃ嘘だろおい。
田舎の我が家近くの書店じゃあるまいし。

新刊巡ってここまで放浪したのは初めてだった。
新刊予定を探して放浪した事はあったけどさ。
ああくたびれた。
感想すら思い浮かばない。



故郷に降る雨の声 下―バンダル・アード=ケナード (3) (C・NovelsFantasia こ 1-6)
今日、本屋で衝動買いした。
月刊アフタヌーン。
表紙に『蟲師降幕』の言葉があったので。
泣きたい気分と同時に安堵もした。
いつまで続くのだろう、続いていけるのだろう。
心配しながら重ねられていく巻を買っていた。
漆原友紀氏は、蟲師を描くことで社会に認知されていった。
しかし連載に私は不安だった。
蟲師の世界を描くことは、連載では大変な事だろうと思っていたからだ。
内心、漆原友紀氏は蟲師だけの作家で終わるかもしれないと危惧していた。
そんなのは嫌だ。
彼女の作品を私はもっと読みたいのだ。
蟲師だけで終わってほしくない。
だから連載が終了して安堵したのだ。
だが物語は終わってもギンコの旅は続く。
(これは同じアフタヌーンに連載されていた『EDEN』最終巻の宣伝に書いてあったのの真似しっこ。原案は「世界は終わらない、だけど物語は終わる。」つーか、この原稿を考えた後でアフタヌーン今月号を読んでいたら載ってた。)
彼女の中にギンコの旅の続きが浮かんだ時に単発で描いて欲しい。
まずは、感謝と慰労を。
蟲師の世界に触れさせていただきありがとうございました。
ゆっくり休養して、また戻ってきてください。
営業先の暇つぶしに入った書店にて発見。
給料日前の金欠なのに購入。
いいのか、桐生。今月は本買わないって決心してたんじゃなかったのか。
(親指からロマンス最終巻も買ったしな。連載読んでてまだ満足してねえのか)

1巻が出版されてずいぶん経過してたので2巻もしくは最終巻は望めないと思って、忘れ去っていた。
雑誌掲載時も読んだり読まなかったりだったから嬉しい。
近未来もののシリアス。以前にも何編か同方向の話があった。
この人の頭の中覗いてみたいなあ、と思ったりした。

「あとがき」にて、どうしてここまで遅れたのかという理由が書いてあった。

他人事だから一言ですまされるけれど。
当事者にとったら地獄の苦しみだったろう。
長い年月を経ても復活した彼女に、感謝のエールを送りたい。

ISBN:4862631061 コミック 石原 理 リブレ出版 2007/04/10 ¥950

祝復刊その2!

2007年3月21日 読書
花田一三六氏の旧作が復刊されていた。
「戦塵外史ー八の弓、死鳥の矢」
イラストは前回と同じ方。
前回とは違い、短編集。
前回と同じ「大陸」を舞台にした、時間軸は前回よりもさかのぼる時代。
様々な人の戦場との関わり方が描かれている。
初出作にプラスして新作が一編。
新作は私が好きな人物に絡んだものだったので嬉しかった。
だが、後書きに書いてあったことにつっこみたくなった私。
「その時代はどうかわからないですが、メイドと侍女は厳密には違うのですよ、花田先生」


ISBN:479733777X 文庫 廣岡 政樹 ソフトバンク クリエイティブ 2007/02/14 ¥620
相棒の家にたどり着いたら注文していた本が届いていた。
上遠野浩平(かどの/こうへい)の最新作。

この人の作品で最初に惹かれたのは、デビュー作でもある「ブギーポップ」シリーズの第二作、「VSイマジネーター」だった。しかもpart2から。
まあ、表紙がやたら気になったので購入したのですが。
現在全ての作品を持っている私。
画期的なことであります。
作品だけでなく、イラストにもこだわってしまうから。
イラストが好みでないというだけで、良いと言われるライトノベルズを読んでいなかったりするから。
我ながらすげえ偏り。

閑話休題。

上遠野作品を、私は理解していないと思う。しかし、まるっきり別世界の思考形態によって書かれた物でもその凄さはわかると思いたい。

この人の世界観、訳のわからなさにとても惹かれる。
今回の最新作も然り。
この人の作品を読んだ人は、好きか嫌いかに別れそうな気がします。
どうでもいいや、とか、ちょっと気になる程度の読者はいるのでしょうか。
まあ、そういう読者は全作品購入なんぞしないわな。

気になる人は書店なり図書館なりで読んでみてから購入しましょう。
購入してから、この人の作品はちょっとね、ではお金がもったいないと思います。

メイズプリズンの迷宮回帰 ソウルドロップ虜囚録
ISBN:4396208235 新書 上遠野 浩平 祥伝社 ¥880

祝復刊!

2006年11月4日 読書
花田一三六氏の、いわゆる「大陸もの」が復刊されました。万歳!
この本と残り二巻の売れ行き如何では、「大陸もの」の未収録作品集も出版されそうな感じだそうです。
嬉しいのは嬉しい。
これを機に、新しい「大陸もの」を書いていただきたいものだとすら思っている。
しかし、挿絵が変わっていたのは寂しい。
というのも、以前の挿絵は米田仁氏で、その雰囲気はこの作品によく合っていたと思うから。
今回の挿絵が悪いと言っている訳じゃないんですよ、念のため。
刷り込みに近いものがあるということ。
私の中の「大陸もの」のイメージは米田仁氏のイラストだと言う事です。
花田氏の文体が好きな私ですが、表紙に引かれなかったら読まなかったかもしれないから。
今回の挿絵イラストレーターのファンの人が表紙に引かれて読んで、花田氏の作品を気に入ってくれたら尚いいなあ、と思うわけです。



ISBN:4797337761 文庫 廣岡 政樹 ソフトバンククリエイティブ ¥620
長年(そうか?)待ち望んでいた、中村かなこさんの新刊がやっと出ました。
この人いい話描くのに、何故かヒットしないんだ。
同人時代から好きだったから(でも同人誌は持ってない。友人から借りた)プロとして描いている彼女を応援しているのだが。
ファンレターは書いたことないので、ファンと言えるのかどうか怪しいけれど。
立ち読みでもいい、読んで欲しい。んでもって、感動して買ってくれるとファンとしても嬉しい。

ISBN:4091670105 コミック 中村 かなこ 小学館 2006/08/24 ¥600
このところレビューを書いているのは、Amazonで気が狂ったように散財した結果、日配のように届けられる品物があるからです。
レビューくらい書かんと寂しすぎる。

画面は一巻(しかも改訂版)ですが、本当は届いたばっかの二巻にしたかったの。
でもまだリンクされていなかったようなので、一巻。

この人の漫画はちょっとおしゃれで、設定がありえなさそうで、ありえるかも、ありえるのか?と思いつつ読んでしまうのですが。
掲載雑誌が変わったり、休刊になったり、単行本になるまで紆余曲折するので時間がかかったりします。未完でぶったぎられたり。
延々連載されているのって月刊Newtypeの1ページエッセイ漫画「下山手ドレス」だけじゃないのか。
「アルコール」だって忘れた頃に本誌に掲載されてたりするしね。
「一緒に遭難したいひと」も初版から考えるととんでもない年月が経過している気がする。
漫画で現在連載中は「RUSH」だけだったよな。

内容とかは賛否両論あると思うので割愛。興味があったら読みませう。

ともあれ二巻無事出版を言祝ぎたいと思います。


ISBN:4063375617 コミック 西村 しのぶ 講談社 2005/02/10 ¥730
蟲師という漫画は、その連載開始の時から注目していたのだ。
色の使い方、濃淡の出し方(特に紺色の濃淡が美しいと思ってしまう)、下手なのか上手いのか迷うようなペンタッチ等々、非常に気になる絵描きさんだった。

初期作品集を見るとそれなりに端正なタッチなのだが、既存の漫画家を思わせるようなタッチであったから、彼女は現在のペンタッチで正解なのだと思う。

内容は、人によっては気味が悪いと思うかもしれないが、私は好きである。

なのに、またしてもアニメ化だと。
「エマ」もアニメ化されてしまってがっくりしていたところだったのに、とどめを刺された気分だ。

喜ばしいことなのだろうが。
素直に喜べない自分が恨めしい。

ISBN:4063143813 コミック 漆原 友紀 講談社 2005/06/23 ¥620
運命は剣を差し出す全3巻 バンダル・アード=ケナードシリーズ

これはAmazonで表紙を見て、発作的に購入した本です。
まあ、ブックレビューを読んでもみたけどさ。

私は、レコードなどでいうジャケ買いをすることがあるのですが、この本もそのうちの一つ。
その証拠にと言ったらなんですが、この作家さんの他のシリーズには今のところ全く食指が動きません。

架空の大陸の、時代を地球で言うならば中世のヨーロッパ。
長く続く国家間戦争の中、重要な位置を占めるようになった傭兵部隊。
話は、患者殺しの濡れ衣を着せられて逃亡中の医師ヴァルベイドが、通りかかった戦場跡で見つけたケガ人を助けるところから始まる。
30歳をいくつも出ていないであろうケガ人は、有名な傭兵部隊、アード=ケナード部隊(バンダル・アード=ケナード)の隊長、ジア・シャリースだった。
ヴァルベイドは、シャリースがバンダルに復帰するまで、それ以降はその時にという約束で彼を護衛に雇う。
まずバンダルに合流しようと、彼らは戦場を移動し始めるが……?

意外なオチはありましたが、面白かったです。
この3巻は、バンダル・アード=ケナードシリーズの第一話というところらしい。
第二話もあるのだということですが、かなり待たなければならないようです。

こうやって、好きな作家が増えていくのは嬉しいのですが。
待つという苦しみも増えていくのですな。



ISBN:4125008337 新書 駒崎 優 中央公論新社 2004/01 ¥945
ISBN:475771887X コミック 森 薫 エンターブレイン 2004/05/26 ¥651

何の気なしに入った本屋で速攻で買ったもの。

森薫の「エマ」4巻。最新作。

19世紀ビクトリア朝のイギリスを舞台に、財産家だが爵位を持たないジョーンズ家の長男ウイリアムと、ウイリアムの家庭教師だったケリーの家で働いていたメイドのエマの恋物語。

身分違いの恋で、一度は身を退くエマと、諦めて上流社会でジェントリとして生きていこうとするウイリアム。
しかし運命は二人を再会させるのだ、よりにもよってウイリアムの婚約披露パーティで。

文字にすると陳腐なロマンスのような。
でも、読むとどきどきはらはらする。

待ってたんだよお。
本誌買わないから、全く先が読めない。

もともとは絵柄が気に入って購入したのだ。
シンプルな線がうっとりする。
話にはまったのは後。

ビクトリア朝イギリスの物語を描いたもので有名なマンガは坂田靖子さんの「バジル氏の優雅な生活」だと思う。
私の場合、絵柄と話がセットになっているから「バジル氏……」以降、ビクトリア朝イギリスの物語に巡り合えなかった。

楽しみなマンガの一つである。

メイドさん好きな人、ちょっと覗いてみると良いですよ。
メイドの仕事ってすんげえ重労働なんだった。

既刊「エマ(1)〜(3)」
  「シャーリー」(これもメイドもの)
  村上リコさんとの共著で「エマ ビクトリアンガイド」

本の感想?

2004年2月19日 読書
まさに週記と化している。おそろしや。

で、前の週記で書いていた本の感想。レビューなんてしゃれたもんじゃないことに気付く。
花田一三六(いさむ)の新作。
昨年の9月から奇数月に出版された、全三巻。
涙が出るほど嬉しかった。
角川からデビューしたものの、消息不明になってたんだよお。
中央公論新社から出版されてたよ、と友人に教えてもらった時は踊ってしまいました。嬉しくて。
文体が好きなんですよ、この人の。
久しぶりに堪能しました。満足。
このまま、ぼちぼち書いてくれないかな。
特に、大陸史とかダリウスの話とか。レイジング・ブレードだっていいから。
でも、今度の話の続編も捨てがたいなあ。
とか言いつつ、ファンレターなんぞは一遍も書いたことがない。
ファン失格?

それにしても、私が好きな作家さんは寡作家が多い。何故だろう。
(勤勉な方もいらっしゃいますがね、ちゃんと。

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